交通機関の発達や情報化社会の浸透により、私たちの生活はますます便利に。「食」も、外部化、簡素化、多様化によって「豊か」になってきました。その一方で、生産の現場と消費の場面の距離が遠くなったことによって食の安全・安心を揺るがす事件が増加したり、食をきっかけとした生活習慣病の増加など、「食」に関する多くの課題も発生しています。
また、普段口にする野菜の名前が分からないなどの知識不足だけでなく、子どもの朝食欠食や、コミュニケーション無く一人で食事をするいわゆる「孤食」が社会問題となるなど、将来を担う子供たちの「食」の乱れは大変重大な問題で、「食」を通じた教育、「食育」の重要性が増しています。
「食」は、健やかな身体作りのためだけでなく、「食」のリズムを通じて規則正しい生活習慣を身につけたり、家族や仲間と食卓を囲んで楽しく食事をすることで、心を豊かにする役割を持っています。
JAグループは、皆さんの安全・安心な「食」を支え、また、「食」を通じて農業の大切さをお伝えしています。
普段は家庭で調理に参加していないお子様も、地元の農産物を使って地域の伝統料理に挑戦。
慣れない調理を楽しむことで、毎日調理をしてくれる方への感謝の気持ちや食を通じた地域の歴史を知ることができます。各地で開かれる「収穫祭」に参加することで、食や農を通じた伝統文化を学ぶことも「勉強」の一環です。
JAグループでは、これからの食や農を担う子どもたちに、日本の稲作や農業に触れ、もっと身近に考えてもらいたい、そんな思いから「バケツ稲づくりセット」の配布を平成元年より実施しています。
平成18年から管内の小学生を対象に、年5回の授業を通じて農業と食について体験して学ぶ学校です。
【第1回】開校式 |
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【第2回】 |
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【第3回】 |
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【第4回】 |
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【第5回】閉校式 |
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JAグループがすすめる「みんなのよい食プロジェクト」の一環として、これからの食・農を担う次世代の子どもたちに、お米・ごはん食、稲作など、日本の食卓と国土を豊かに作りあげてきた稲作農業全般についての学びを深めてもらうとともに、子どもたちの優れた作品を顕彰することをつうじて、稲作農業の多面的機能と、お米・ごはん食の重要性を広く周知するために開催しています。